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2009年7月30日 (木)

メインスタジアムのスクリーン、調整に入る

作業のやりにくさや、作業の後先の実行ミス等をクリアーしてやっと電源が投入できる所まで漕ぎ着けた。

この時ばかりは、みんな「早く電源を入れてくれ」と言うような顔つきで私のほうを見ていた。

勿論私も早く電源を入れてみたいという気持ちは一緒だ。

コントローラにリモコンを繋ぎ全員がフレームの裏側からクリーンの前面に出でスクリーンを見守っている。

リモコンの電源を最初に押すのはその仕事で一番苦労をした人に割り当てると言う事を私はいつも決めていて常に実行してきた。この時は、建設、組立作業を指揮してくれていた現地の作業会社の年を取ったおじさんだった。私がその旨を話すと一応遠慮はしたが、更に趣旨を話し彼に最初のボタンを押してもらった。

電源は分割投入だから、ボタンを押すとスクリーンの端から、ピカッ、ピカッと一駿光り徐々に電源が入っていくことが分かる。日本で作ったコントローラとギリシャで作った電源のインターフェイスが上手く行ってリレーが上手く動作しているのだ。

全てに電源が投入されるとみんな手を叩いて喜んだ!! しかし、インターフェイスは動作して電源は入ったものの、矢張り何個かのユニットには電源が供給されていない!! その部分だけ、黒くなってしまっているのだ。つまり電源のケーブルが繋がっていないのだ。

リモコン側でこの電源未接続のユニットのアドレス(縦何番目、横何番目のユニットと言うのが分かる様になっている)を特定して、また一斉にフレームの中に入り、そのユニットを調べてみる。

案の定、それらのユニットの電源ケーブルは接続されていなかった。大きな問題ではない!!

電源が繋がっていなければユニットは動作しないのは当たり前だ。

フレームの外では一頻り「誰が作業した場所だ!!」と冗談交じりの会話が起こっていた。

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2009年7月27日 (月)

メインスタジアムのスクリーンの建設inアテネ 6

待つことしばし、やっと電源系が完成をしたところで、先にやっていた作業の失敗が発見された。

矢張り電源系だ!! 供給された電源の品質や全体の漏電、ショート等の試験をやらなければ電源を入れられないのだが、間違えてユニットに電源ケーブルを全て差し込んでしまっていた。これは先走ったためのミスで、万一、電源の品質が悪いまま電源を投入した場合には、一番大切なユニットを全て壊してしまう可能性があるのだ。

作業者達に謝り、折角差し込んだ電源ケーブルを全部抜いてもらった。壮大な二度手間だ!!

それでも、電源を投入する前に発見できて良かった。

電源ケーブルを全部抜き終わった段階で各階にある分電盤に来ている電圧をチェックし、絶縁耐圧の試験を行って、更にユニットに差し込むプラグの先端で電圧を測り

ユニットが正常に動作する電源かどうかを各分電盤ごとにチェックしていった。

今までアチコチの会場に設置してきたスクリーンでは起こさなかったミスであり、矢張り開幕が迫った中で早く電源を投入し映像を出し、調整したいと言う焦りがあったのだろう!!

一日掛かりで電源の確認をしたうえで、再度全ての電源ケーブルをユニットに差し込んだ。また、逆さまになっての作業がいたるところで発生した。

大型スクリーンを設置中に一番緊張するのは矢張り電源を投入する瞬間だ。作業者皆が期待してみている中で電源を投入するのは矢張り緊張する。

大きなスクリーンになるとスクリーン全体に一回で電源を供給することは電源の容量や負荷を考えると出来ない。コントローラーで制御しスクリーンの一部ずつを順次入れていくのだ。

コントローラは日本製、ここから出る信号で現地で作った分電盤中のリレーが上手く働いてくれ順次電源が入ってくれるかどうかも緊張して見守らなくてはならない。

事前に図面でインターフェイスのやり取りの打ち合わせをしていても得てして上手く働いてくれない時があるのだ。

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2009年7月24日 (金)

メインスタジアムのスクリーンの建設inアテネ 5

ユニットの取り付けが終了すると外観上は一応大型スクリーンが完成した用に見える。しかし、これからがまた大変な作業なのだ。

全てのユニットにアドレスを設定し電源や信号のケーブルを接続しなければならない。このアドレスの設定は重要な仕事でコントローラはアドレスに対して個別の信号を送ってきて一つの映像になるのでこれを間違えると映像として成り立たないばかりか、万が一の故障や以上のアラームもアドレスを指定してユニットを特定しているのでこの発見が出来なくなるのだ。

このアドレスの設定が一度で全部性格に出来たためしはない。必ずどこかで設定を間違えている。今までにアテネの各会場で設置してきた比較的小さなスクリーンでも間違っていたので、大きなメインスクリーンではかなりあるのだろうと思っていた。

このチェックは電源を入れてみないことには分からない。しかし電源を入れるのにまた一苦労だ。

何せ、電源の配電盤は取り付けられては居たものの中の配線ができていなかったのだ。そればかりか何と外線と繋がっていなかったのだ。さすがギリシャ流の仕事だ!!

彼らに言わせるとユニットの取り付け作業でフレームの中に人が多く居て作業が出来なかったという言い訳だ。作業工程をしっかりと守っていれば、ユニットの取り付け前にこの作業は終わっていなければならなかったのだが、彼らは一向に気にしている様子もない。

電源の入線や配電盤の中の仕事は資格のある人間がやらなければならないのでここで数日待つことになった。この日程の遅れは実に痛かった。

この間、作業者を一旦休ませる手続きをしたり映像を送り出す装置の設置やオリンピック委員会からの信号を受ける準備等をしながら電源系の完成を待った。

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2009年7月20日 (月)

メインスタジアムのスクリーンの建設inアテネ 4

メインスタジアムのスクリーンとフレームの設計はスタンドの強度や日本で言う建築基準法などの関係でギリシャ人が行ったのだが、その要所、要所で、会議を持ったり、図面を見せてもらったりと我々も監修に携わった。

勿論、フレームの構造だけでなく電源のとり方や敗戦の引き回し、内部のレイアウト等彼らにはない経験が我々にはあるのでそれを話しながらギリシャの建築基準にあった設計をしていった。

しかし、図面は図面、現物は現物で彼らが作るフレームのいい加減さ、汚さと言ったら何とも言いようがなかった。図面では我々の意見が取り入れられて訂正はされているのだが、訂正部分は全くいい加減で「どうしたらこんな物ができるのだろう?」と思えるような作りがアチコチにあった。

更に、建築現場の汚さや安全管理の考え方などは目に余る物があった。私もそれまでに海外で数多くのフレームの設計や監修、現場指導に携わってきたが、ここほどひどい現場はなかった。

アメリカの現場の汚さオーストラリアの現場の危なさの両方が入り混じった感じでフレームの中に入って指導するのもはばかられる物だ。しかし、指導、監修が私の仕事!! ヘルメットを被り暑さで頭がグショグショになりながら最上層に上がったり下に降りたりと動き回りながらと指導、監修をしていた。その間も上からは溶接の火花は落ちてくるは下ではペンキとシンナーを混ぜているなど尋常ではない環境におかれていた。

こう言う危険な作業でも私には注意する権限はなく現場監督にお願いして間接的に注意するしか方法はなかったのだ。

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2009年7月17日 (金)

メインスタジアムのスクリーンの建設inアテネ 3

中に取り込んだユニットは上から順番に取り付けていく。フレームの内側からフレームの外側にユニットを取り付けていくのだからかなりの手間が掛かるしある程度のなれも必要だ。失敗すれば高価なユニットを下のコンクリートのスタンドに落としてしまうことになる。実際に千数百個のユニットを取り付けている間に3個のユニットを落としてしまった。

予備のユニットを持ってきていたから事なきを得たが、それはそれで我々としては100万円以上の損害だ!!

このフレームの奥行きはユニットの発熱を冷やすために必要なスペースを考えて2.5mぐらいあったのだが、ここに階段がありキャットウォーがあり、電源盤がありで実際には大きなスペースとして感じない。しかももこのど真ん中を回転する軸が貫通しているのであるから軸が通っている部分のスペースとしてはほんの僅かしかないのだ。

このほんの少ししかないスペースにユニットを取り付けるのは至難の業で丸い回転軸の上に腹ばいの様な逆立ちする格好をしながら腕だけで作業をしていくのだから物凄く辛い作業だ。

幸い、ギリシャ人はそんなに背が高くないし太っても居ない。丁度日本人のような体格だから出来たようなもののこれが北欧系やアメリカ系だったらとても作業が出来る環境ではなかった。

この作業のしづらさ設計時に分かっていて、図面をチェックする時に何度も改善を要望したが、改善に改善を重ねてやっとこの状態になったのだから、要望をしていなかったら全く作業が出来ない物が出来上がっていただろう。

相当の苦労の末、3日間掛かってやっと千数百個のユニットを取り付けることが出来た。

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2009年7月15日 (水)

メインスタジアムのスクリーンの建設inアテネ 2

この厄介者の軸がその後の作業をどれだけ複雑にし、やりにくくしたか計り知れない。

両側のスタンドから突き出てスクリーンのフレーを貫通している訳だから、フレームは4~5メートル上に宙ブラリンになっている訳だ。しかも丸い軸だからフレームに取り付くまでが大変な仕事なのだ。

写真のスクリーンの上下の中央から少し下に左右に張り出しているのがこの厄介な軸だ。

Photo_2 

スクリーンのフレームの下にアクセスする入り口があるのが、これにまたカラクリがあった。

スタンドの壁にスイッチがありここからリモコンで入り口の蓋を開けフレームの中から梯子が途中まで降りてくるように設計されていたのだ。それでもこの梯子は下まで届かない。人間の頭にぶつかるのを避けるためだ。梯子も宙ブラリンでこの梯子に別の梯子をしたから繋いでフレームの中にやっと入れるのだ。

5メートルの上まで測定器を担いで上らなければならないし、荷物の上げ下ろしも大変な労力を必要としたる中でもスクリーンを構成する千数百個のユニットはフレームの中から取り付ける構造のためにこれをフレームの中に取り込むのには往生した。こり仕事のために数日間作業者を雇ったほどだ。

フレームの中も4階の構造になっていて全て手作業でユニットを所定の階まで運び上げなければならなかった。しかも真ん中に太い軸が貫通しているので、その部分だけ階段も、スペースも益々狭くなり、皆汗だくでフーフーしながら作業していた。私達も発注者だからと見ているわけには行かずにこの作業を手伝っていた。

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2009年7月13日 (月)

メインスタジアムのスクリーンの建設inアテネ

いよいよメインスタジアムのスクリーンについて話をするときが来たようだ。

メインスタジアムには2面のスクリーンを設置することになっている。1面は聖火台の直ぐ前に取り付けもう1面はその正面に取り付けることになっている。

取り付け方も面白い方法がとられていて、利用法のスタンドから大きな太い軸を出し、スクリーンの中をこの軸が貫通するような構造になっている。2面とも外観上は同じ様に見えるが、機能は違っている。1面はこの軸を本当の軸として後ろに回転する様になっているのだ。

このスタジアムは元々ここに在って、古くから使われていた物を客席を整備しスクリーンを交換するなどの大改造してリニューアルする物だ。

最初の現地調査でこのスタジアムを見たときには、「本当にこのスタジアムがリニューアルで使えるのか?」と思ったほど古ぼけた物で、スクリーンも文字専用の電球式のものだった。ただ、当時から軸が貫通するスタイルは採用されていたが後ろに支えがあり軸だけで保持をする構造にはなっていなかった。前面から見るとあたかも軸だけで支えるようには見えたが!!

我々が作る新しいスクリーンは映像も文字も出るフルカラーの物だ。これを古い物より大きくして置き換えようとしたのだ。しかも1面は回転が出来るようにしなければならない。

この回転が出来る構造と言うのは聖火のトーチが途中から折れ曲がり前傾してくるのでこれと平行にして聖火の点灯が出来るようにするためだ。

聖火の点灯方式には納得はしたものの、経った一瞬のイベントのために何故これだけ大掛かりな仕掛けをお金を掛けてやらなければならないのかと疑問に思った、オリンピックが終われば聖火の点灯等行われないだろうから、全く無駄な機能なのだ。

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2009年7月10日 (金)

特別契約の個人タクシーinアテネ

一人でアチコチのスクリーンを跳びまわり始めたのでタクシーを使用する頻度が増えてきた。
アテネの中心街ではタクシースタンドでなくてもタクシーは拾えるが、各サイトの建築現場のような所には流しのタクシーなどないに等しい。

運用チームの中にも同じ様に一人で跳びまわっている営業マンがいて彼は個人タクシーを使用していると聞いた。そこで私も個人タクシーと契約しようとしたら、その営業マンが「いつもフルで使っているわけではないから自分の使っている個人タクシーを使ってくれ」と言ってくれた。

渡りに船でその個人タクシーを利用することにした。営業マンにタクシー運転手の携帯電話の番号を教えてもらい、彼に事情を話すと彼も仕事が増えるので大喜びだった。

彼との料金の契約は口頭で行い、料金はメーター制ではなく場所によって決めていた。つまり市の中心部からオリンピックサイトまで幾らと言う方法だ。彼も納得していて待ち時間などは料金に加算されないようにしてくれていた。

元々彼はタクシー運転手ではなく「もぐり」のような存在で車は自家用車のためタクシーの表示はない。恐らく公になると困る立場だったのだろう。しかし、私にとっては非常に便利な存在でどんな遅い時間、早い時間、どんな場所にも送迎してくれる頼もしい交通手段だった。

場所から場所への料金制にしていたのでどんなに道に迷っても、回り道をしても同じ料金だから安心して乗っていられたし、英語もなせるから世間話をしながら色々な情報も得られたから随分重宝した。仕事が深夜にまで及ぶようになっても帰る交通手段を考えなくて良いというのは非常に便利なものだった。

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2009年7月 8日 (水)

段々厳しくなる警備inアテネ

アクセスする道が日替わりで変更される一方、それに伴い警備も一段と厳しくなっていった。

アクセス道が制限されるということは入り口が決まってくる訳だからそこに警備員を配置して警備をするのには楽になる。

勿論我々は入場の許可しようを首からぶら下げているのだが、それが裏返しになって見えないだけで警棒で肩を突かれ見せる様に催促された。

仕上がりが早いサイトであればあるほど警備が厳しく、空港の様に磁気の検知器を使ったり、カバンの中までチェックされる様になってきた。我々は完成したスクリーンをヒートランしたり、測定したりでかなりの測定器やカメラ、ビデオ機器を持って歩いていたので、その都度何に使うのかの説明もしなければならなかった。

警備員は毎日同じ人ではないので、毎日、毎日、それの繰り返しだ。

テロ防止のため写真やビデオでの撮影が禁止されている所もあり、我々の仕事にはかなりの影響が出ていた。帰りに再びゲートを通る時には撮影した写真やビデオの内容を確認されることもあった。

デジタルカメラであるから撮った写真を見せられるので助かった。これがフィルムカメラであったらとんでもない事だ。

ある時、間違えた入り口から違ったサイトに入ってしまったことがある。案内板がないからこの様なことも起こるのだ。この時も入るときに厳重にチェックされ、間違えに気がついて引き返してきた時には、あまりにも早い退出にその理由まで説明するように求められた。

テロ防止は理解できるが、それなりの案内板や矢印等の掲示をしてくれれば、間違いもなく仕事も楽になるのに!! と思った。

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2009年7月 6日 (月)

日に日に変わるアクセス道路inアテネ

オリンピックの開幕日が近づいてくると、幾らノンビリ屋のギリシャ人達でも仕事が速くなる。最初からその調子で早くやれば当に終わっている物を急にピッチを上げるのでこちらも戸惑ってしまう。

同時に日増しに警備が厳しくなり中々サイトにアクセスできない状況になった。

更に、仕事が速くなったものだから現場の状況が毎日変わってくるのだ。それに伴いサイトに近づくための道路が毎日のように変更されるのだからたまったものではない。

昨日通った道が今日はフェンスで塞がれていて入り口が何処にあるのかも分からないし、入り口が変更になったという案内もない。時間を約束していてもその時間に現場に着けないことがある。

私もタクシー等を使って昨日と同じ所までは行ったものの、そこから延々10分もの回り道をさせ

られたこともあるし、知らずに入って行って行き止まりで引き返したことも度々あった。

オリンピックのメイン会場の敷地はかなり広大だから、チョッとした回り道でも10分~15分ぐらいは掛ってしまう。しかも、その日に変更されるので何処をどの様に歩いていったら入り口に着けるのか不安だらけの回り道を歩かなければならないのだ。

日本なら決してこんな事はない。入り口が変更になれば変更の案内や地図が示され、矢印等の表示がされるのだが、ここは矢張りギリシャ!! そんなことはお構い無しだ。自分達のやりたい放題やって会期に間に合わせようとしているのだ!!「郷に入れば郷に従え」、文句も言えずに従うしかなかった。

こんな時に役に立ったのがロンドンベースの携帯電話だ。サイトマネージャーに変更になった道を聞いたり、約束の時間の変更を行うのに有効に活用できた。

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2009年7月 4日 (土)

ロンドンベースの携帯電話を持つinアテネ

アテネでの仕事がドンドン忙しくなり、一人で行動することが多くなるに従って、方々と連絡をしなければならないことが増えてくる。連絡手段が必要だ!!

それまでは成田から出発するときに現地で使用できる携帯電話を個人でレンタルし、帰国するたびに清算していたが、レンタルする度に番号が変わるは、清算があるはで面倒だった。

そこで、運用チームと相談して彼らが期間中に使用する携帯電話を1台借りることにした。

彼らが持っていた携帯電話は不思議なことにロンドンベースの物だった。ギリシャの物を使えば良いのだが、社用品としてロンドンから持ってきていたのだ。ギリシャの販社がロンドンの支配下にあったためだ。

ロンドンベースであるからギリシャ国内で使用するにしても国際電話である。費用は掛るし無駄なことをするものだと思ってはいたが、ギリシャで調達するとオリンピック後にギリシャで廃棄か再販しなければならずにそれよりは再使用できるロンドンベースの物が安上がりと判断したとの事だ。いずれにしても私には通信手段が出来たのだし、費用は会社持ち、清算の手間もないのでありがたく使用させてもらっていた。

最初にたくさんの番号を登録しなければならなかった。販社はもとより、運用チームの各人の番号、代理店の担当者個人の番号、そして、厄介だったのが各サイトの責任者や、サイトマネジャーの番号だ。

しかし、この面倒だった事前登録が後になって物凄く有効になったのだ。

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2009年7月 1日 (水)

自転車競技場のスクリーンの建設inアテネ

この競技場のスクリーンの場所が最後まで決定しないばかりか、色々な問題もあり一番てこずった。

スクリーンは他の競技場に比べると一番小さいので有るが、何せ場所が決まらないことには設置する台も建設できずヤキモキのしどうしだ。これがギリシャ流の仕事の仕方なのだろう。

場所が決まった頃には警備が厳しくなり中々場所に悪性で着ない。アチコチに柵が作られていて、それぞれに警備員が立っている。ここを通る時はIDカードを示さなければならず、それでやっと柵が開けられて出入りができると言う算段だ。

最終的には当初の設置予定場所から正反対の屋根の下に決まったのだ。

何故そうなったかの説明はなかったが、我々としては競泳場のスクリーンと背中合わせになったために移動距離が少なくなり助かったと言うのが本音だ。

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写真はオリンピックで実際に使用している時に撮った物であるが、コントロールルームは右側の中央にあり、ここから競技場の周囲に走っている排水用のドレインの中にケーブルが敷設されていたのには驚いた。最終的にはこれが結果として幸いしたことになったのだが!!

ここにフレームを取り付けているときには既に競技場のバンクが出来上がっていて選手達が練習に使っていた。こう言う意味では地元の選手は有利だ。我々もこの選手達の練習を見ながらスクリーンの建設と調整を行ったのだが、ここで思わぬ問題が発生した。コントロールルームとスクリーンの間の信号が繋がらないのだ。

色々と試行錯誤でやってみたが駄目!! 予備の機器を使っても駄目!! 最終的にケーブルを外に張り替えて信号を通したら上手くつながった。なんてことはない排水用のドレインの中のケーブルに水が入っていたのだ。ここまで辿り着くのに何と3日も掛ってしまった。それからこのケーブルを張り替える工事をしてもらうのに一日掛ってしまった。ドレインの中だったのでケーブルが簡単に交換できたのはラッキーだった。

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