最近のトラックバック

アンケート

« 私が担当したシステム商品の色々 その13 | トップページ | ブイの仕事で得られた技術やノウハウ その2 »

2011年7月 6日 (水)

ブイの仕事で習得した技術やノウハウ

電機会社の技術者が海に浮かべるブイの仕事をしたのだから、この仕事で得られた技術やノウハウはたくさんある。もともと無線機を使ったテレメーターの応用と言う事で始まった仕事が海の上、海中の計測に広がったものだから、我々は無謀にも素人からこんなにもでっかい未知の技術に挑戦したことになる。

 

造船や海洋観測の専門家が自分たちの技術の上に無線テレメーターを使うのなら話は簡単だったろうが、我々は全く逆の方法を選択せざるを得なかったのだ。

 

まず最初に直面したのが外洋での波の挙動の把握の問題だ。実際に外洋で大きな波を計った人はいないから海洋学者でも真実は分からない、しかし我々は造船と言う分野からアプローチした。外洋を走る船舶はそれなりの波を想定して強度の計算をされているのだろうから、それを応用したのだ。

この時、太平洋では波高30メートルを想定していると初めて知ったし、波高と波長の関係で波長が波高の6倍以下になる険しい状態では波の頂上が砕波してしまうと言う事も知った。

 

その他に流速の計算においても、通常の流速に、水分子の流れも加算されることも知った。

その上で鉄板の厚さを計算し、更に1年間で錆びて減耗していくであろう量の厚さを付加していかなければならない事も知った。この量はあくまでも推定量であって、何年かの運用で初めてわかることでもある。

 

更に、海と言う腐食環境で使用するためにはどうしても「犠牲陽極」としてイオン化傾向の高い金属を鉄板に付けておかないと減耗が激しくなることも教えてもらった。この犠牲陽極は海洋構造物、例えば岸壁に打ちつけられている鉄板や杭にも使用されていることなども教えてもらった。

 

もっと極端な事、例えば鋼鉄船では船首部分と船尾部分で電位差が生じるので犠牲陽極が付けられている事、特に船尾にはプロペラが有りこれが鉄製でないためにたくさんの犠牲陽極が付けられているのを写真を見せられ教えてもらった。

8_3            ブイにつけられた犠牲陽極


こうして我々のブイにも犠牲陽極の板として亜鉛の塊や、マグネシウムの塊が付けられていたし、メンテナンスで回収してきたブイを見るとこれらの犠牲陽極がほとんどなくなり、その代わりに鉄板が保護されているのを見て先人たちの知識やノウハウを目の当たりにした。

もう一つのブログはここから 入れます。

« 私が担当したシステム商品の色々 その13 | トップページ | ブイの仕事で得られた技術やノウハウ その2 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/200253/52134438

この記事へのトラックバック一覧です: ブイの仕事で習得した技術やノウハウ:

« 私が担当したシステム商品の色々 その13 | トップページ | ブイの仕事で得られた技術やノウハウ その2 »