危険な防火用水池で遊ぶ
広い校庭の一角にはまだまだ遊ぶ場所がたくさんある。校庭のはずれ、とは言っても大きな敷地の真ん中辺りの並木の陰に5メートル×10メートルぐらいの防火用水池と思われるものが二つ有った。この防火用水池の深さは分からないが、学校からは「危険だから近づくな」とよく言われていた。
しかし、子供には格好の遊び場だ。雨水や天然の水でいつも満杯だったこの防火用水池は見た目には水が緑色に変色していて綺麗ではなかった。しかし、遊べるものはたくさん有った。ミズスマシ、ゲンゴロウなどはたくさんいたしザリガニまでいた。これは誰かが話したのだろう!!
子供が放っておくはずがない。休み時間にでもなるとこの防火用水池に行き、棒でミズスマシを追いかけたり、水面に浮かんでいる木の葉を叩いたりして遊んでいた。
放課後等はパンツ1枚で泳ぎだす男の子もいる始末だ。さすがの私も水の汚さから中には入る勇気はなく見守るだけだった。しかし、誰一人として先生に言いつける子供はいなかった。
私達は家から煮干やスルメの足を持ってきては糸に縛り付けてザリガニを釣っていた。釣れてもまた直ぐに放すので大きなザリガニが面白いように釣れた。
こう言う遊びは今の子供達には到底考えられないだろう。学校の庭にこう言う危険な防火用水池があるはずもなく、水溜りがあればそこに入れなくするような柵を付けるだろう。
そう言う意味で、我々の子供の頃はおおらかで子供本来の好奇心を満たす遊びができたし、それにより体や精神が鍛えられていったのだろう。
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